個人的に、デザイナーに必須だと思う3つの意識

「デザイナー」とて仕事をする以上、やってはいけないデザインがあると思う。

一般的にはそうではないのかもしれないけど、「デザイナー」は専門職だと自負しているので、誰にでも簡単にできるデザインはすべきではないと思っている。

個人的に、デザイナーには必須だと思う3つの意識

自論として、いくつか最低条件だと思っていることはこの3つ。

  • word、powerpointでもできることはやらない
  • 意味・理由の無い施し(デザイン)をしない
  • 個性より万人受けを意識

Word、PowerPointでもできることはやらない

使うソフトを悪く言うつもりはないけど、それなりの専門のツールで有料のものを使うべき。

そしてこのことで一番言いたいのが、word、powerpointに初期搭載されている装飾機能を使わないこと。理由は、とにかく安っぽく見えるから。

ワンクリックで装飾できるので資料作成には便利だけど、「手軽=誰でもできる=素人っぽい」ので、デザインとしてはアウト。「デザイナー」として仕事をする時は、この便利機能に似た/同じ装飾をしてはいけないと思う。

「この程度なら自分にもできるわ」と思われてしまったら、お金を払ってデザイナーに依頼する意味はなくなる。

具体的なNG例

  • ポップ体を使う
  • 文字色がグラデーション
  • なんでもドロップシャドウをつける、影色なども初期設定のまま
  • 楕円形(オートシェイプ)、角丸長方形を多用

意味・理由の無い施し(デザイン)をしない

意味のない飾りはどんなに小さな装飾でも絶対しない。

「なんとなく、囲ってみました」「なんとなくこれが合うと思いました」はあってはいけない。

なぜその装飾が効果的に働くのかには、きちんと理論がある。その理論(基礎)を理解した上で、与えたい効果に応じてどう装飾するのが適切かを考えてほしい。

「なぜ、このデザインなのですか?」と自問して、理由を答えられなければ、無駄な装飾か不適切な装飾ということだと思う。

具体的なNG例

  • 何でも囲む
  • 何でも傾ける
  • 色選びで迷ったら迷わず反対色を使う(色に関す知識不足)
  • 文字を縦横に伸縮させる(半角カタカナを使うのも同じ)

個性より万人受けを意識

「デザイナー」も人間なので、少しは個性が出ることもあるかもしれない。というか、絶対ある。

キャラクターやイラストなどの特徴的なものを作る時は、それがその人にしか出せない味となって良い作品ができる時もある。

作ろうとしているものが、アートではなく「デザイン」である時は、作者のオリジナリティは求められていないということに注意が必要。

迷った時の道しるべは前節で挙げた「理論」に帰って、どうするのがより効果が高まるかを考えること。

理論=基礎=受け入れてもらいやすい、を基準にすべき。

良書を発見

つい最近、個の自論があながち間違ってないことを証明してくれる本が見つかった。

『やってはいけないデザイン』(出版:翔泳社)という本で、フォントの選び方~覚えておくと便利な装飾バリエーションなど、デザイナーなら知っておくべきことが広く収録されている。

長い解説やお勉強感はなく、サンプルの before→after を見ながらサクサク読み進めることができる。

具体的に、どこがどう悪くて、どうすれば垢ぬけたデザインになるのかが良く分かる一冊なので、即自分の作品に取り入れることができる。

  • なんとなくダサく見える
  • デザインの引き出しが少なくてワンパターン
  • 基本的なことがわからない(基礎がない)

デザイン以外にも、長いタイトルをシンプルで目に留まりやすいフレーズにするには?という風な内容も含まれていたので、ちょっとしたライター業もやらなければいけないような人にもおススメ。

高校時代の恩師はこういうことをよく言っていた。

これはデザインに限らず、どの業界にもあてはまると思う。

「人からお金をもらう以上は、どんなに経験が浅くても、自分はプロなんだという意識が必要。誰も、君が素人だと思って仕事をお願いしているわけではない。」

もし医師が「先生、なぜその処置をするのですか?」と聞かれて、「う~ん、なんとなく」と答えたり、しっかり説明できない医師がいたとしたら、かなり恐ろしい。

「デザイナー」も同じで、「なぜ、ここにこの色を選んだのですか?」「なぜ、その形なのですか?」の質問に、しっかりと答えを用意しておくべき。